吉田修一さんの『国宝』って、読んでみてどうだった??
こんな疑問にお答えします!
どうも!読書大好きブロガーのサバトラ(@sabatorablog)です。
まず結論から言います。
吉田修一さんの小説『国宝』は文句なしにおもしろい小説です!!
気になっている人は絶対読んだ方がいいよ。マジで。
今回の記事は、吉田修一『国宝』の感想を述べつつ、その魅力を伝えていきたいと思います。
- 吉田修一『国宝』って、読む価値ある?
- どこらへんに魅力があるの?
という疑問をお持ちの方は参考になると思います。
ぜひご覧ください!
ちなみに、ぼくはこの小説を活字の本ではなく、Amazonオーディブルで耳読しました。
通勤や家事をしながら聴いたのですが、歌舞伎役者の尾上菊之助さんのナレーションがハマっていて、物語に没入しまくりました。
『国宝』を読んでみたいけど…
- 本を読む時間がない
- 分厚い本は苦手
という方にはおすすめのインプット方法です。
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吉田修一『国宝』の感想
まずは、小説のカンタンなあらすじはこちら。
あらすじ
九州地方の極道組織の長男として生まれた立花喜久雄。
奔放でやんちゃな学生生活を送っていた彼だったが、14歳の時に組同士の闘争が勃発。
その影響で大阪に逃れる。
そこで以前面識のあった歌舞伎役者「花井半次郎」の元に弟子入りすることに。
喜久雄は稽古に明け暮れる生活を送る。
そして徐々に役者としての才能を開花させ、関西の歌舞伎界で頭角を現すようになっていく…
『国宝』の良かった点
次に「良かった」・「おもしろかった」点をあげます。
- 波乱万丈の展開!
- 歌舞伎を知らなくてもOK!
- 脇役たちが魅力的すぎ!
- 語り口調がイイ!
ひとつずつ解説しますね。
波乱万丈の展開
喜久雄と、彼を取り巻く人々の人生が波乱万丈の連続で、とにかくストーリーがおもしろい!
すっかり物語の世界に魅了されてしまいました。
浮いては沈み、沈んでは浮かび上がる…そんな人間ドラマをたっぷり堪能できました。
ハラハラドキドキが止まらん!
歌舞伎を知らなくてもOK!
この小説にとって欠かせない要素である歌舞伎。
ぼくは、歌舞伎のことをほぼ知らなかったけど、まったく問題ナシでした。
歌舞伎についての基礎知識や舞台上のようすなどは、小説の中でうまーく描写されていたからです。
舞台の映像が見えるかのようだった!
この小説を読むことで、日本の文化である歌舞伎が、いかに優れた芸術であるかを知りました。すげえ、歌舞伎!
脇役たちが魅力的すぎ!
喜久雄以外の登場人物たちも、彼に負けず劣らず魅力的すぎました。
挙げていけばばキリがないですが、歌舞伎のライバル「俊介」をはじめ、喜久雄の世話役的存在の「徳次」、喜久雄の恋人「春江」など…。
他にもたくさんの脇役たちが、昭和の時代を必死に生き抜く姿が描かれており、胸が熱くなりました。
その中でもぼくは圧倒的に「徳次」推し!
喜久雄をいつもあたたかい目で見守りつつ、周囲の人たちにも気を配り、いざというときには頼りになる徳次。
彼の情の深さに、ジーンとくる場面がいくつもありましたねぇ
「こんな男にわたしはなりたい!」と思いましたよ。徳次かっこええ…。
語り口調がイイ!
『国宝』は第三者視点での「語り」によってストーリーが進行していきます。
この語りの口調が良かった。
語尾が「~であります」「~なのでございます」のような、古風な言いまわしが特徴的で、文体に独特のテンポがありました。
そういう文章のリズムが、物語の世界に入り込みやすくしている要因のひとつじゃないかと感じました。
また、オーディブル版では、ナレーションの尾上菊之助さんのうまさも相まって、さらにグッと引き込まれる効果があったんじゃないかと思います。
『国宝』の微妙だった点。
国宝は2023年に、ぼくが読んだ中で一番おもしろい!と思った小説です。
なので、微妙だなって思った点はそんなに無いんですが(笑)…
強いて言うならば、
(以下、ネタバレになる可能性があるので色を変えます。注意)
下巻『花道編』が、間延びして感じる所があったり、後半まとめに入るために進行が雑になっている部分があったのではないか。
ということくらいです。
まぁこれは、小説自体が「登場人物たちの一生を描いた作品」なので、致し方ない面はあると思います。
また、上巻の『青春編』の勢いや展開が激動すぎて、それと下巻を比較してしまうからなのかも知れません。
とはいえ、作品全体の品質を落とすほどのことではないので、『国宝』が素晴らしい小説であることには変わりはないと思いますね。
『国宝』をおすすめできる人、できない人
以上の感想も踏まえつつ、国宝をおすすめできる人とできない人を書いていきたいと思います。
おすすめできる人
まずは、こんな人には読んでほしいですね。
- アツい人間ドラマが見たい
- とにかくおもしろい小説を探している
アツい人間ドラマが見たい
こんなあなたは、国宝を見るべき。
国宝には、人生をかけて芸に身を捧げる人や、それを必死で支える人々が織りなす人間ドラマが「これでもか!」というくらいくり広げられます。
歌舞伎に命をかけてのめり込み、何度も苦難を乗り越えながら成長していく喜久雄や俊介の生き様は、読者の胸をアツくしてくれるはず。
とにかくおもしろい小説を探している
そんなあなたは、絶対にこの本を手に取るべき。
なぜなら『国宝』は文句なしに「おもしろい!」と言える小説だから。
- ストーリー展開
- 生き生きと描かれた登場人物
- 文体の美しさ
などなど、この作品を構成する一つ一つの要素が一級品。
しょぼい作品を読んで時間をムダにしたくない方は、この小説を読めば大丈夫です(キッパリ)
おすすめできない人
次は、おすすめできない人を挙げます。
- 暴力的な表現が苦手
- サクッと小説を読みたい
暴力的な表現が苦手
特に上巻の前半部分ですが、暴力的な表現が出てきます。
そういう血なまぐさい表現が苦手な方は注意してください。
主人公の喜久雄は極道組織の息子なので、どうしてもそこを抜きには語れない部分なんですよねぇ。
ただし、バイオレンスな部分は上巻の前半以降はそこまでは出てきません。
とにかく前半をのりきれば大丈夫よ!
サクッと小説を読みたい
国宝は上下巻合わせて、800ページ以上(文庫版)の長編小説です。
なので「短時間でサクッと読みたい」という方は厳しいかも知れません。
しかし、国宝は文章のテンポが良く、ストーリーもおもしろい。
「次はどうなるの?その次はどうなる?」
と続きが気になり、次々に読み進められてしまいます。
なので、短めの作品が好きな方でも時間が許すならば、挑戦してみる価値はありです。
新しい読書世界のトビラを開こう!
まとめ
以上。今回の記事は吉田修一さんの『国宝』の魅力について掘り下げてみました。
この小説は、いままでたくさんの小説を読んできたわたくしが、とにかくおすすめしたい!と思える作品のひとつです。
なので、1ミリでも興味を持ったなら絶対読むべし!です。
小説の素晴らしさを感じてほしい!
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- 長い作品はちょっと苦手
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